『等加速度直線運動(とうかそくどちょくせんうんどう)』とは、「物体がずーっと一定の加速度で直線上を進む運動」でしたね。
速度の変化が一定、というシンプルな直線運動でしたが、現実にこんな運動はあるんでしょうか?
実は、わりとあるんですよ。
一番身近な例は、『落下運動(らっかうんどう)』でしょう。
誰でも物を落としたことがありますよね。
机の上から消しゴムを落としてしまったり、橋の上から小石を落としてみたり。
そのとき、物体は速度をどんどん増しながら落ちていきます。
つまり、加速度運動なんですね。
落下する様子を写真に撮ったり、学校の授業で記録タイマーを使った簡単な実験をすると、落下運動=等加速度直線運動であることが分かりますよ。
物理基礎で扱う落下運動は、鉛直方向の運動で3つあります。
今回は、『自由落下(じゆうらっか)』と『鉛直投げ下ろし(えんちょくなげおろし)』の2つについて学んでいきましょう。