速度』とは、「単位時間あたりの変位を表したもので、速度=変位÷かかった時間」でしたね。

 

そして、『速さ』とは、速度の大きさです。
(速さと速度について、詳しくはこちら)

 

今なら、こういう問題は、すぐに解けちゃいますよね。
「Aさんは家を8時に出て1000 m離れた学校まで歩き、8時10分に学校に着きました。家から学校に向かう向きを正として、Aさんの歩く速度を求めなさい」

 

Aさんの歩く速度=1000 m÷10 分=100 m/分(メートル毎分)となるわけです。

 

計算は合っていますが・・・、これって現実的なんですかね?
実際に、家から学校までずーっと分速100 mのままで歩けますか?

 

さっき、家からコンビニまで買い物に行ったんですが、
信号でストップしたり、街路樹の花を眺めながらのんびり歩いたり、短い坂を急いで歩いたりしましたよ。
歩く速度は途中で色々と変化するのが自然なんですよね。

 

こんな風に、途中で変わる速度って、考えなくて良いんでしょうか?
何だか現実的じゃないですよね。

 

実は、昔の科学者たちも同じことを考えたのですね。
そして、2種類の『速度(速さ)』が決められました。
それが、『平均の速度(速さ)』と『瞬間の速度(速さ)』なんですよ。

 

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