不導体

静電誘導と誘電分極の違いとは?原理をイメージで解説!

静電気(せいでんき)が発生する仕組みは、こちらでお話しましたね。

 

髪の毛を下敷きでこすると、髪の毛から下敷きに電気が移動します。
髪の毛は正に帯電(たいでん)し、下敷きは負に帯電するので、引きつけ合うわけですね。
物体同士を直接こすり合わせて、2つの物体を帯電させたから、引きつけ合うのでした。

 

あれ?ちょっと待ってください。
セーターで下敷きをこすって帯電させた後、髪の毛に近づけたら逆立ちますよね。

 

髪の毛は電気的に中性で帯電していないし、下敷きと直接くっついていませんよ。
なぜ髪の毛は下敷きに引き寄せられてくるのでしょうね?

 

タネも仕掛けもちゃんとありますよ。

 

それを理解するポイントが、『静電誘導(せいでんゆうどう)』と『誘電分極(ゆうでんぶんきょく)』と呼ばれる現象なんですね。

 

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導体と不導体の違い!電子の動きがポイント!

現代の人間の生活には、電気が欠かせませんね。

 

冷蔵庫、テレビ、洗濯機、パソコン、スマートフォンなどなど・・・。
電化製品があるから、便利な生活を営むことができますよね。

 

電化製品は、充電したりコンセントにつないだりして使います。
ですから、電気を通しやすい物質でできているはずですね。
でも、スマートフォンや冷蔵庫を触っても感電しないのはなぜでしょう?

 

それは、人間が触る部分を、電気を通しにくい物質でカバーしているからなのですね。

 

身の周りには大きく分けて、「電気を通しやすい物質」と「電気を通しにくい物質」があります。
小中学校の理科でも、「金属は電気をよく通す!」とか「ゴムは電気を通さない!」とか調べましたね。

 

科学の世界では、「電気を通しやすい物質」を『導体(どうたい)』、「電気を通しにくい物質」を『不導体(ふどうたい)』と言いますよ。

 

ところで、電気を「通しやすい」と「通しにくい」物質って、何が違うのでしょうか?

 

また、物質をつくっている原子(げんし)の構造まで戻ってみましょうか。

 

原子は、正の電気を帯びた原子核(げんしかく)と負の電気を帯びた電子(でんし)でできています。
電気つながりで何か分かりそうですよ。

 

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